小学6年生になったMちゃんのお話しです。
ピアノを始めて6年目、練習はコツコツやってきましたが、
体も手も小さい小柄なMちゃんは、ピアノの音をしっかり出せず、
フォルテを出すときは、力任せにバーンと叩いてしまいます
譜読みもゆっくりマイペースなので、発表会やステップの曲を仕上げるのに
人一倍時間がかかります
一緒にレッスンに来てくださっているお母様は、
いつになったら弾けるようになるのでしょう。。。と毎週ため息をついていました
私は、Mちゃんがとても音楽的なことを知っています

お母様には、ことあるごとに、「いつかグーンと芽を出す時がきますよ!」と
励ましてきましたが、ついに!!
6年目にしてMちゃんの芽が出ました
小学校の入学式、校歌のピアノ伴奏の大役を引き受けたのです。
6年生になれば、校歌伴奏はさらっと弾けてしまう人もいます。
けれど、Mちゃんは、相変わらずのゆっくりの譜読み~
学校の先生には、弾けなかったら他の子に伴奏してもらうから・・・と言われ、
むむむっ!!と奮起
それから、教室で譜読みから集中レッスン。
譜読みが終わったら、小さい体でも響くような音の出し方を伝授。
今までもやってきたことですが、Mちゃんもこの時ばかりは!と
すごい集中力で吸収していきました
入学式の前から、眠れない日々は続き、自信がなくて泣いてしまうときも・・・
私もひたすら応援。お母様もひたすら応援
ついに入学式。立派な演奏をしてくれたようです。良かったです
Mちゃんはニコニコ、満足な笑顔でレッスンに来てくれました。
ほっとしたお母様と顔を見合わせ、やっと芽が出てきましたね~と私。
今回の成功体験で、Mちゃんもこれから自信をもってピアノに向かえるようになると思います。
あと一歩足りなかったものを手に入れて、これからの成長がますます楽しみになりました

頑張れ~、Mちゃん
by 上尾の工藤ピアノ教室